FAQ

カーボン楽器について良くある質問をまとめました。

■カーボンファイバー楽器について
>>なぜカーボン楽器が必要なのですか?
>>なぜ楽器は黒いのですか?
>>楽器は塗装されていますか?
>>なぜ楽器にはコーナーやスクロールがないのですか?
>>楽器にはバスバーやサウンドポストがありますか?
>>なぜサウンドポストや駒はカーボンで作られていないのですか?
>>なぜ楽器にはファインチューナーが付いていないのですか?
>>カーボン楽器は木製の楽器よりも軽いですか?
>>頑丈とありますが、どれくらい頑丈ですか?
>>音はどうですか?
>>カーボン楽器は特別なケースが必要ですか?
>>チェロにウルフトーンはありますか?
>>バイオリンにウルフトーンはありますか?

■試奏について
>>遠方だが試奏したい。

■購入後の質問
>>メンテナンス方法をおしえてください。
>>ギターのラッカー塗装用クリーナーを使用すべきですか?
>>購入したばかりの楽器の指板が汚れています。

なぜカーボン楽器が必要なのですか?

その理由はいくつかあります。まず第一に、カーボンは木材よりも強く、安定性が高いため、楽器はより丈夫で乱暴な取り扱いにも耐えることができます。気候条件の変化に影響されず、旅行や屋外での演奏に最適です。また、デザインの観点からも魅力的です。洗練されたモダンなデザインは目を引きます。

なぜ楽器は黒いのですか?

カーボンファイバーは黒い素材ですから、楽器も黒くなります。

楽器は塗装されていますか?

「DesignLine」「PremiumLine」は表面を保護し、再研磨を可能にするためにクリアラッカーでコーティングされています。

なぜ楽器にはコーナーやスクロールがないのですか?

楽器の構造上、コーナーは必要ありません。
木製楽器のコーナー部分には、薄い表板と裏板の接着を補強するのための柱が設置されております。
カーボン弦楽器はボディ自体が非常に頑丈で、補強する必要がありません。
木製バイオリンのレントゲン写真をご覧いただくと、バイオリン内部はmezzo-forteのようなうつくしい曲線を描いていることがわかります。
私たちのデザインコンセプトは、楽器をその本質的な要素にまで削減することです。

楽器にはバスバーやサウンドポストがありますか?

はい。カーボンバーとスプルースのサウンドポストが使用されています。

なぜサウンドポストや駒はカーボンで作られていないのですか?

2つの理由があります。まず第一に、従来と同じものを使うことにより、奏者・または調整師が微調整を行うことができます。そして、音質においても伝統的なものを使ったほうがすぐれているからです。

なぜ楽器にはファインチューナーが付いていないのですか?

私たちはウィットナーのファインチューニングペグを使用しています。これにより、チューニングが迅速かつ簡単に行えます。

チェロにウルフトーンはありますか?

FとF#のウルフトーンは存在しますが、それほど目立ちません。

バイオリンにウルフトーンはありますか?

第7ポジションのG弦のBフラットに時折軽いウルフトーンがあります。

カーボン楽器は木製の楽器よりも軽いですか?

バイオリン・ビオラは軽すぎても違和感があるため、あえてバランスをとるように設計されています。しかし、木製楽器に比べてバランスはわずかに異なります。ボディは少し重く、ペグボックスは少し軽くなっており、長時間弾いても疲れないようになっています。
チェロはおおよそ2.8kgで、木製のものより約1kgほど軽く作られています。

頑丈とありますが、どれくらい頑丈ですか?

車に使用されるカーボンと同程度のカーボン素材を使用しており、ボディは非常に頑強ではありますが、ペグ・駒・魂柱・弦等は通常のものを使用しておりますので、あくまでも楽器としてお考えください。夏場の車内など、極度に高温にさらされる場所で保管した場合、木製部分である駒・魂柱が変形する可能性があります。

音はどうですか?

楽器は豊かで温かみのある音色で、バランスが良く、素晴らしい反応性を持っています。

私たちはYouTubeにデモンストレーション動画を公開しています。「動画一覧」ページからご覧ください。

カーボン楽器は特別なケースが必要ですか?

どんな標準のケースでも使用できます。

遠方だが試奏したい。

EVO Line EVO Line HVのみ、遠方の方向けに郵送にて試奏サービス(¥7,700〜)を行なっております。
配送会社の補償の関係上、デザインライン・プレミアムラインは個人の方への郵送試奏ができかねます。ご了承ください。
お教室向けに郵送試奏も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

メンテナンス方法をおしえてください。

また、お取引のある楽器工房でメンテナンスができるよう、下記の部品については一般でも手に入るものを使用しております。

【一般の楽器工房でメンテナンス・交換可能】
・弦
・ファインチューンペグ
・駒
・魂柱

【弊社の工房でメンテナンスが必要なもの】
・研磨・塗装のし直し(通常は必要ありません)
・カーボン魂柱の調整(プレミアムライン・または特別注文のもののみ)
・顎あての交換

普段のメンテナンスとしては、使用後に乾いた布で松脂を拭き取る・汚れが気になるようであれば中性洗剤を少量含ませた布で拭いてください。

ギターのラッカー塗装用クリーナーを使用すべきですか?

デザインライン・プレミアムラインはラッカー塗装を行なっております。
mezzo-forteのラッカー塗装はギター等の木製製品向けのラッカー塗装とは異なり、車等の塗装に使用される頑丈なラッカーを使用しております。
クリーニングには薄めた中性洗剤を使い、よく拭き取ってください。
ギター用のクリーナーも使用できますが、十分な効果は得られません。

購入したばかりの楽器の指板が汚れています。

汚れに見えるものは樹脂本来の模様です。樹脂ごとに模様が異なります。
樹脂を研磨して整えておりますため、スジ状に研磨跡が残っている場合もございます。
また、組み上げてから一挺一挺しっかりと試奏を行い、不備がないか確認してから出荷しているため、軽微ではありますが指板に弦の擦り跡がございます。どうぞご了承ください。